北野天神縁起絵巻に登場する船を見れば中世の船の構造、利用状況が一目瞭然
北野天神縁起絵巻(国宝)には菅原道真の無念の生涯と、その怨霊がいろんな災厄を引き起こし、京都・北野天満宮建立のきっかけとなったことが描かれています。この絵巻を見ると道真が太宰権師として太宰府に流されたとき乗船した船の構造が詳細にわかります。菅原道真(845-903)は平安時代初期の人ですが、絵巻物が描かれたのは鎌倉時代で、描かれている船は、もちろん中世・鎌倉時代のものと考えられます。ただ、基本的構造は平安時代から変わらないといわれています。ダウンロードしてフルサイズで細部までご覧ください。
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出典:北野聖廟縁起・承久本(北野天神絵巻)大塚工芸社復刻版(2001)より抜粋