更級日記の東海道の旅をもとに平安時代の古地形や文献で平安時代日本を再現
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東京都葛飾区立石にある立石は道路標識か?

立石が古代駅路の道路標識であった可能性



 葛飾区立石には古くから立石様という石が信仰の対象となっている。現在は石碑状の石の頭が地面からのぞいているだけだが、江戸時代には60cmほど地上に出ていたという。どうも、ご利益を期待して掻き取られ、小さくなってしまったらしい。この石が何のためにそこにあるのか、江戸時代には全く分からなくなっていた。古代道路研究の第一人者、木下良はこれを道路標識(近世の一里塚のようなもの)と考えている。このような石は他の地方にもあるらしく今後の研究が待たれる。道路標識とした場合、今の立石様は古代直線道路コースより少し北にずれている。これは、いつの頃かはわからないが中川の蛇行、浸食で倒壊し、流路が安定した後、安全な場所に埋め直されたことを示すものではないだろうか。

 

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