平安時代の千葉県の人口、日本の総人口は?
平安時代は日本の総人口、千葉県の人口とも現代の1/20程度
澤田吾一氏の推計によれば、9,10世紀の人口は下総国120600人、上総国122255人とされる。西暦1000年前後の人口は下総、上総とも3割増しと考えても、各16万人位ではなかろうか。これでも上総は古くから条里制耕地が開かれ豊かな地域であったからこのくらいを維持できた。延喜式では上総、下総は豊かな国である「大国」に分類されていた。日本の総人口は鬼頭の推計によれば約620万人程度といわれる。現在の人口から想像もできないことだが、当時は地方を旅しても途中で住民の姿を見ることは非常に稀だったにちがいない。耕地化が困難な地域はうっそうとした森林に覆われ、自然は畏怖すべき存在であった。現代のように登山をしても人ばかりというのとは大違いである。