更級日記の東海道の旅をもとに平安時代の古地形や文献で平安時代日本を再現
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更級日記関連古典の解説書架

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更級日記に関係する日本の古典やその解説書を紹介しています。参考のため価格も記入していますが、あくまで管理人が購入した時の価格です。なお、当サイトでは書籍の販売は行っておりません。

 書名  概要  価格(円)
更級日記関連古典文学解説書
 御物本 更級日記:今井卓爾編、勉誠社  現存の更級日記全ての底本となっている藤原定家書写になる更級日記の写真復刻版である。原本に最も近い姿を伝える御物本がこのような安価な形で刊行されるとは感激である。本気で研究しようとする方には必携  1500
 更級日記:西下経一 校注、岩波文庫(1963)  現代語訳はないが注釈、関連事項の解説もあり安価軽便  300
 更級日記(上、下):関根慶子訳注、講談社学術文庫  現代語訳と詳細な注釈がある。  上680
下620
 更級日記(新潮日本古典集成):秋山虔 校注、新潮社  現代語訳はないが、詳細な注がある。本文の後に解説があり、作者をめぐる人間関係や作者の精神遍歴に関する詳しい考察を行っている。旅の通過地に関しては通説を踏襲している。過去の研究について概説され、参考文献も挙げられているので更級研究入門書にもなる。  2300
 十六夜日記:森本元子訳注、講談社学術文庫(1979)  鎌倉時代(1280年ごろ)阿仏尼は訴訟のため京都から鎌倉まで旅した。更級とは逆方向で東海道を下っている。この時代には東海道も整備され治安状態、道路、宿泊の事情も格段に改善され、コースも足柄越えから箱根越えに移るなど平安時代とは様変わりしている。しかし大体の通過地点は同じであり平安時代の様子を推定する上で参考になる。  800
 とはずがたり(新潮日本古典集成):福田秀一校注、新潮社  鎌倉時代中期、後深草院に仕えた久我雅忠の女(むすめ)、二条の自叙伝。一般には古典にはまれな愛欲生活を赤裸々に描いた作として有名だが、この人は相当活動的な女性であったらしく、出家後は、当時の不便な交通事情の中で、関東、信州、安芸、などいろんな所を旅している。鎌倉時代の同時代記録として、旅行記部分だけでも注目に値する作品である。  2900
 蜻蛉日記:上村悦子訳注、講談社学術文庫(1978)  平安時代その美貌と知性で知られた藤原倫寧の娘の藤原兼家との約20年にわたる結婚生活を振り返る回想録。優れた文学であると同時に、個人生活の実態を知る貴重な史料となっている。彼女は更級作者の伯母にあたるとも言われる(更級作者が生まれたときは既に亡くなっていた)。文庫本だが現代訳、注釈、関連資料とも必要十分な内容である。  上820
中900
下1050
 更級日記浜松中納言物語コウ:池田利夫、武蔵野書院(1989)  更級日記と同作者である可能性が高い浜松中納言物語に関する諸問題の論考集。更級日記部分については文学的解釈より歴史事実の文献学的解明に力点が置かれ、このホームページと目的を同じくする。特に作者の兄、定義問題の解明は見事で、読ませます。孝標の人物像にも新視点を与えている。  15000
 更級日記作者菅原孝標女:津本信博、新典社(1986)  更級日記研究者の一般向け解説書というべき本。著者の更級日記とその作者への熱い思いが感じられる。冒頭の部分だけ原文と現代語訳と対照させているが、以後は現代訳だけで解説を進めているので古文が苦手の人にも読みやすいだろう。専門の国文学研究者だけに当時の周辺作品との関係も詳しく引用解説され、門外漢には大いに助けになる。ただ、旅行記部分での地理的考察には同意できない部分が多い。  1995
 紫式部日記:宮崎荘平訳注、講談社学術文庫(2002)  一条天皇の中宮彰子に仕えていた折、藤原道長の初孫でもある敦成(あつひら)親王が誕生した。その慶事の記録を依頼された紫式部が個人的な感想を交えて記した約2年間の日記。豊富な注釈、解説で当時の宮廷の習慣、行事が良くわかる。  上、下各1000
     
     
     
     
     
     
     
     
     


 

 

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