更級日記の東海道の旅をもとに平安時代の古地形や文献で平安時代日本を再現
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旅の途中、食事はどんなものを食べていたか?

旅の途中、食事はどんなものを食べていたか?



 更級日記中に食べ物の話は出てこない。ずっと後に初瀬詣での記事の中に『やひろうちという所で食事をとった』ということがあるのみである。総じて平安文学の中に食べ物の話は出てこないが、人間の基本的欲望の一つである食欲についてこれほど無視されるのは不思議である。当時、いくらおいしいものが少なかったとはいえ、食べることは人生の無上の喜びであったと筈だが。それにしても一体、旅の間、食料をどういう風に調達し、調理していたのだろうか?


※タイトル画像は一遍上人絵伝、鎌倉を去り山中で野宿する一行に鎌倉の僧俗が食事を差し入れている場面。場所は山中の道端で、文字通り、そのまま寝る野宿である。薄暗がりの中で、たい松を灯し、汁や飯がつぎ分けられている。たい松は長時間もつ続松のようだ。

 

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