平安時代の度量衡
度量衡すなわち物の大きさ、重さなどを測る体系は、文明の基礎である。これなくしては税を課すこともできないし建物を建てることもできない。また物々交換もできない。度量衡の制定・統一は歴史上、国家の重要な役割であった。平安時代の度量衡は律令時代に整備された制度がそのまま施行されている。しかし、これとて時期、地域により非常に不安定で現代の度量衡との正確な対比はなかなか困難である。日本で度量衡が一定の安定を見るのは江戸時代になってからである。
度量衡項目 | 単位 | 下位単位換算 | メートル法換算値 |
---|---|---|---|
長さ | 小尺 大尺 分 寸 丈 |
大尺の8寸 唐尺と同じ 0.01尺 0.1尺 10尺 |
24.4 cm 30.5 cm 0.305 cm 3.05 cm 3.05 m |
距離 | 歩 町 里 里 |
6尺 60歩 300歩 ※6町 |
1.83m 109.8m 549m 658m |
面積 | 歩 代・頃 段 町 |
36平方尺 5歩 360歩 3600歩 |
3.35平方メートル 16.74平方メートル 1005平方メートル 10050平方メートル(約1ha) |
容積 | 小升 大升 合 斗 斛(こく) |
0.1升 10升 100升 |
0.24ℓ 0.72ℓ |
重量(質量) | 銖 小両 大両 斤 |
24分の1両 16両 |
12.5g 37.5g |