飢餓草紙(国宝)のうち「食糞餓鬼」図に見る平安時代の公衆トイレと排便の様子
- 平安時代/12世紀
- 紙本着色
- 縦26.9 全長380.2mm
- 東京国立博物館蔵
後白河法皇の蓮華王院三十三間堂宝蔵に納めた「六道絵」の一部らしい。岡山県の河本家に伝来のものとか。
この当時、お尻を拭くのは籌木(チュウギ)ということになっていて、実際籌木が散乱している。その他、紙らしきものも見られるがこれは何であろうか。この絵の背景はもちろん京都市中と考えられるので、反故紙も使われていたのかもしれない。
前のページ「平安時代の旅でのトイレ事情」へ戻る